お遍路さんとは?適した服装や初心者でも参加できるツアーなどはある?

お遍路の初心者は、まず何から始めれば良いか分からず不安になりますが、メリットなどを知ると楽しめるようになります。

ここではどのようなことに注意すべきか紹介するため、参考にすると自分なりに楽しめると思います。

お遍路とは?

お遍路は約1200年前に弘法大師が人々を災いから救うために建てた四国八十八ヶ所のお寺を回ることです。

参加する目的は人それぞれですが、願い事を叶えたり病気を治したり人生を見つめ直すなどの意義があります。

全周で1400キロにもなりますが修行をするために出かける人も多いです。

事前に注意すべきことを確かめないと失敗をするリスクもあり注意が必要です。

お遍路を趣味にするメリット・デメリットは?

💡メリット

メリットといえば様々なお寺を回ることで、現地の様子を見ながら修行ができることです。

観光目的でも自然の雰囲気や現地の人たちの様子を知ることができ、寺で参拝することで気持ちの整理ができたりもします。

回り方は人それぞれですが、車を使わずに歩いて行くと修行にもなり足腰を鍛えることができます。

細かいルールが決められていないため車で移動すれば手軽に周れ、高速道路を使えば所要時間を短縮できます。

宗派や宗教を気にせず、気持ちの整理をするなど目的を決めて参加できて様々な寺の特徴を知ると新たな発見ができます。

寺を周る方法は車や歩きなど好みに合わせて選べ、ツアーに参加するとガイドがいて詳しく案内してもらえて便利です。

ほかにも、弘法大師のことを知って今後の人生を決めるきっかけにもなり、お寺のことについて興味を持てば勉強になります。

今までには味わえなかったことを体験でき、新たな刺激や発見をしながら成長できることが特徴です。

💡デメリット

デメリットは歩くとなれば時間や体力を使うためで、運動不足だと思ったように進めないことや悪天候が続くと厳しくなります。

車を使わなければガソリン代はかかりませんが、道中は野宿をすると何かしらの危険を伴いやすく、お寺が山の中にあれば天気が変わりやすく道も歩きにくいために甘いものではないと実感させられます。

車を使えば山道が多く運転が難しいことや、周辺の道路の渋滞が多くなれば所要時間が長くなることです。

寺によってはロープウェイやケーブルカーなどを使うため別料金がかかり、レンタカーを利用すると乗り捨てなどで出費がかさみます。

バスツアーに参加するときは主に西日本が出発地点になり、関東などではないため交通費がかかります。

歩きお遍路は思う以上に体力を使いやすく、ギブアップをしやすくなるため甘く考えると厳しいことが現状です。

お遍路でやってはいけないことは?

弘法大師は橋の下で野宿をしたとも伝えられ、橋の上で金剛杖をつくことはタブーです。

また、お寺では手を合わせて参拝するため、神社のように手を叩いてはいけません。

鐘を鳴らすタイミングは参拝をする前に行い、出るときにすると葬儀で出棺を行う際にする戻り鐘と同様のことになりお金を失うことにつながるため避ける必要があります。

そのほか、お寺を回るときはマナーを守り、お遍路さん同士がすれ違うさいにはきちんと挨拶をしたり人と人との関わりを大切にして助け合いの精神を持つ必要があります。

また、真言宗には十善戒があり、事前に覚えてから行くようにすることが望ましいです。

十善戒の内容は生きていくための常識とも言えるため、覚えておくと人生を変えるきっかけにもなります。

やってはいけないことはマナーを違反することであり、他人のことを配慮してしないといけません。

また、歩きお遍路は日数が50日程度かかることや天候が悪くなると影響が大きくなり、事前に下調べをしてから行くようにすることが大事です。

お遍路ツアーとかはあるの?

関西から西側の地区では旅行会社が募集しているため、興味があればコースや料金などを参考にすると手軽に参加できます。

ただし、関東地区ではかなり少ないことや今年に関しては感染症拡大の影響で極めて少なくなり、公共交通機関を使うか現地でレンタカーやタクシーを利用する必要があります。

お遍路の適した服装は?

基本的な服装は白衣、輪袈裟、金剛杖になり、歩きやすい服装を選ぶことが望ましいです。

金剛杖はお大師様の化身ともいわれ、弘法大師とともにお遍路をする意味になります。

白衣を着る理由は死装束として扱うためで、歩きお遍路は距離が長く危険なために使われています。

輪袈裟は最低限の法衣で参拝の作法として用いますが、食事やトイレのときは外す必要があります。

遍路笠は雨などを避けるために使いますが、顔を隠しすぎないようにかぶらないと前が見えにくくなるため注意が必要です。

まとめ

お遍路の初心者は事前にやってはいけないことを覚え、目的を決めて様々な寺を回るようにすることが望ましいです。

また、服装は歩きやすくなるように決め、歩きにすると時間や体力を使いやすく最適な方法を決める必要があります。